NEWS

糸リフトショート(ショートスレッド)とは?

20260402 #コラム

ナチュラルな若返りを目指す治療について詳しく解説

加齢に伴う変化として、多くの方が気にされるのが「たるみ」「小ジワ」「肌のハリ低下」です。
ただ、こうした変化が気になり始めても、いきなり大掛かりな治療や手術を受けることには抵抗を感じる方も少なくありません。

そのような方に選ばれることが多い治療のひとつが、当院の“糸リフトショート”です。糸リフトショートは、メスを使わずに肌のハリ感や引き締まり感を目指す治療であり、比較的自然な変化を好む方に適しています。

今回は、糸リフトショートとはどのような治療なのか、その仕組みや適応、期待できる効果、注意点について詳しく解説します。


ショートの糸の治療とは何か

糸リフトショートとは、短く細い吸収性の糸を皮下に挿入することで、肌のハリ感や引き締まり感の改善を目指す治療です。

糸ショートの主な目的は、

  • ・皮膚や皮下組織に適度な刺激を与えること
  • ・肌のハリ感を高めること
  • ・軽度のたるみやもたつきを整えること
  • ・小ジワや質感の改善を目指すこと

にあります。

つまり、糸ショートは「大きく引き上げる治療」ではなく、「肌の土台を整え、自然な若返りを目指す治療」と考えると分かりやすいでしょう。


使用される糸について

治療に使用される糸の多くは、体内で徐々に吸収される素材でできています。
代表的な素材としては、PDO、PCL、PLLAなどがありますが、使用する糸の種類はクリニックや治療目的によって異なります。当院では、長年にわたり医療現場で使用され信頼性の高い素材であるPDOの糸を採用しています。

これらの糸は体内に永久に残るものではなく、時間の経過とともに吸収されていきます。
ただし、糸そのものがなくなった後も、糸を挿入した部分では組織に刺激が加わることで、肌のハリ感や質感の変化が期待されます。


糸ショートの効果の仕組み

① 糸そのものによる物理的な支え

糸を皮下に挿入することで、組織に一定の支えが生まれます。これにより、軽度のもたつきやたるみに対して、引き締まった印象が出ることがあります。

② 組織修復反応(創傷治癒反応)

ショートスレッドの本質的な効果は、むしろこちらです。糸を皮下に挿入すると、体はそれを「軽微な刺激(微小な損傷)」として認識し、創傷治癒反応が起こり組織の再構築が起きます。

③ コラーゲン生成の促進

創傷治癒反応の中でも特に重要なのが、コラーゲン新生です。

④ 糸周囲の線維化

さらに時間の経過とともに、糸の周囲では軽度の線維化が起こります。これは異常な硬さを生むものではなく、糸の周りにコラーゲンの「支柱」ができるイメージです。

⑤ 糸の吸収後も効果が残る理由

糸がなくなっても効果がゼロに戻るわけではありません。その理由は、すでにコラーゲンが増えていて組織の支持力が改善しているためです。


どのようなお悩みに向いているか

軽度のたるみ

フェイスラインの軽いもたつきや、口元周囲のゆるみが気になり始めた方に適しています。
たるみがまだ強くない段階で取り入れることで、自然な変化を得やすい治療です。

小ジワ

口元や頬、フェイスライン周辺などの細かなシワが気になる方にも選ばれることがあります。
特に、皮膚のハリ不足に伴って目立ってきた浅いシワには相性がよい場合があります。

肌のハリ低下

「たるみが強いわけではないけれど、何となく顔全体がしぼんだ印象」「以前より肌に元気がない」と感じる方にも向いています。

ナチュラルな若返りを希望する場合

周囲に気づかれにくい、控えめで自然な変化を望まれる方に適しています。
大きな変化よりも、“少し整える”“今後の老化に備える”という考え方に合う治療です。


反対に、ショートスレッドだけでは不十分なこともある

ショートスレッドは優れた治療ですが、すべてのたるみに適しているわけではありません。

たるみがしっかり進行している場合

頬の下垂が強い、フェイスラインの崩れが大きい、マリオネットラインが深いなど、たるみが明らかに進行している場合には、ショートスレッドのみで十分な変化を出すことは難しいでしょう。

明確なリフトアップを希望している場合

「頬をしっかり持ち上げたい」「輪郭を大きく変えたい」といったご希望がある場合は、長い糸を用いる、他のたるみ治療の方が適している可能性があります。

ボリュームロスが主な原因の場合

老け感の原因が、たるみというよりもこけ感やボリューム減少である場合には、ヒアルロン酸など他の治療を組み合わせた方がよいことがあります。


どの部位に行われることが多いか

糸ショートは、以下のような部位に用いられます。本数の目安は、1エリア約20本です。

  • ・フェイスライン
  • ・口横
  • ・頬
  • ・あご下
  • ・肌のハリ低下が気になる部位

注意)まぶた、口唇には使用しません。


効果の現れ方

糸ショートの効果は、治療直後からある程度感じられることがありますが、真価はその後の経過の中で出てくることが多い治療です。

一般的には、

  • ①施術直後:軽い引き締まり感、ハリ感
  • ②数日後:肌質の変化やなじみ
  • ③1ヶ月以降:自然な引き締まり感の持続

といった経過をたどります。

(もともとのたるみの程度、皮膚の状態、糸の本数によって差が出ます。)


効果の持続期間

持続期間は使用する糸の種類や本数、患者様の肌状態によって異なりますが、一般的には数か月から1年程度を目安として考えられることが多いです。

ただし、糸ショートは「一度入れたら長期間劇的に変化が続く」という治療ではありません。
あくまで、自然な若返りや老化予防の一環として、定期的に取り入れていく治療と考える方が現実的です。


ダウンタイムと副作用

本数が少なければ比較的受けやすい治療ではありますが、痛みと軽い内出血を伴う治療です。

主なダウンタイム

  • 〇針跡、赤み ・・・1~3日
  • 〇腫れ ・・・3~7日
  • 〇内出血 ・・・5~14日
  • 〇圧痛、触れたときの違和感 ・・・3~7日
  • 〇一時的なつっぱり感 ・・・2~5日

これらは多くの場合、一時的なもので、時間とともに落ち着いていきます。
一番持続するダウンタイムは内出血で、落ち着くまでに1〜2週間程度かかることがあります。

起こりうるリスク

  • ・施術時の痛み
  • ・施術当日のメイクの制限
  • ・糸が後から出てくること
  • ・感染
  • ・腫れの遷延

稀ではありますが、針穴から糸の先が顔を出すことがあります。眉ばさみ等で短くカットして様子をみるか、何度も出てくるようでしたらピンセットや手で引き抜いてください。


痛みについて

糸の本数分だけチクチクと注射で刺される治療となります。

そのため、麻酔クリームや局所麻酔を併用し、できる限り苦痛を軽減しながら施術を行います。
通常当院では「麻酔クリーム」の併用をおすすめし、痛みに弱い方には「笑気麻酔」とダブルで使用することをおすすめして、安心して施術を受けていただける工夫をしております。

※本当に痛みに弱い方には、麻酔を併用してもあまりおすすめできません!


まとめ

糸ショートは、次のような方に向いています。

  • ・たるみがまだ軽度の方
  • ・ナチュラルな若返りを希望される方
  • ・手術には抵抗がある方
  • ・肌のハリ不足や軽いもたつきが気になる方
  • ・予防的なエイジングケアをしたい方

1年に2回を目標に治療をすると、適度にたるみを予防していくことができます。

ご興味のある方はカウンセリングでぜひご相談ください。