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カスタマイズ治療は仕上がりのイメージを持つことが大事

20240704 #症例紹介

30代女性の症例写真

本日の症例は、他院でヒアルロン酸施術を受けた後、仕上がりが気になって修正の相談に来院された30代の方のお写真です。

当院でも行っているような、ヒアルロン酸でリフトアップさせる注入方法により、たるみは確かに改善したものの、元々気にしていたホホ骨の張り出しが強調されたこと、アゴに注入したヒアルロン酸が不自然で、アゴが尖りすぎて感じることで悩まれておりました。

お顔を触診すると、ヒアルロン酸が注入されてまだ2ヶ月ほどしか経っておらず、それぞれの部位にヒアルロン酸がまだしっかりと残っていました。注入の仕方にはそこまで問題があったとは思いませんが、限られた薬剤でどこまで治療を行うか、ご本人のお悩みやお顔のバランスを考慮し、最終的な仕上がりをイメージして治療していかなければなりません。

ホホ骨がより高く見えてしまったことで、輪郭をデコボコと見せてしまっていたこめかみの痩せに、段差を埋められる量のヒアルロン酸を注入しました。

次に元々あったお顔の左右差の修正のため、ホホの左側にだけヒアルロン酸を注入。お顔を構成するのは、深い層から骨、筋肉、皮下組織、皮膚ですが、我々の顔では骨レベルの左右差がよくみられます。しかし、それを根本から解決するのは非常に難しいため、皮下組織の層にボリュームとなるものを注入することでそれを整えます。

最後にアゴ先に取って付けたように入っているヒアルロン酸の周囲に、段差を埋めるようにヒアルロン酸を注入し、見た目にも、触っても自然なフェイスラインとなるようにしました。

ここまでのヒアルロン酸の使用量は、こめかみに左右で2本、左ホホに1本、法令線に1本、アゴ周囲に1本の計5本です。前医での治療で4~5本使用したそうなので、合わせて10本の治療をしたイメージです。修正を兼ねているとはいえ合計で10本使用されているので、ヒアルロン酸のみで十分なリフトアップ効果が出ておりました。

同じ仕上がりを出すのに、当院では初めから5本でできたということはなく、リフトアップ、左右差の改善、痩せている部分のボリュームアップのすべてを仕上げるにはそれなりの本数が必要です。ただ、それをどのような順で行っていくかなどをうまく組み立てて施術することで、苦痛な時間や不安な気持ちにさせてしまう時間を最小限にできると思います。

ヒアルロン酸治療の良いところの一つは、直後に仕上がりを確認できるところです。最後はご本人と一緒に鏡で確認し、仕上がりに納得していただいて治療を終了しました。